Dr.Geoとは

Dr.Geo(最新版はDr.Geo II)幾何図形ソフトウェアです。

公開先

単体版

単体版のDr.Geoは以下のサイトからダウンロードできます。Windows OS, Mac OS X, Linuxで動作します。
Dr. Geo, be a geometer!
Mac OS Xでzipファイルを展開する際に,一部のファイルの実行権限がはずれDr. Geoが起動しない場合があるようです。(2014.12.11記載, 2014.12.13日現在開発元で修正済みです。)そのような場合に遭遇した場合はこちらを参考にしてください。
Windows 10で単体版をダウンロードした場合にPharoのメッセージ画面が現れてDr.Geoが起動しないという現象がおきました。すべてのWindows 10 で起きる現象ではありませんが,もしそのような場合に遭遇した場合はこちらを参考にしてください。

iOSで動作するDr.Geoも公開されています。ただし,iOS版は機能制限版は無料ですが,フル機能版は有料です。
iOS版が非公開となった理由についてはここに説明があります。

ARMプロセッサを搭載したRaspberry Pi では公開されているDr.Geoを動かすことができませんが,Raspberry Piで動くPharoを利用することで以前のバージョン(13.10)は動かすことができます。Raspberry PiでDr.Geoを動かすを参照して下さい。

Etoys搭載版

Dr.GeoはEtoys4.1以降にも収録されています。ただし,こちらは最新版とは異なり,軌跡の描画プログラム等は古いものが使われています。 なお,Etoysに搭載されているDr.Geoには,軌跡をとるためのメソッドに不足があるため,以下のcsファイルを読み込む必要があります。
DrGeo-makoto.1.cs
主な修正点

読み込むには,Etoysの画面上にDrGeo-makoto.1.csをドラッグアンドドロップして,Etoysのimageを保存します。

squeakland.orgで配布されているオリジナルのEtoys 5はDr.Geoの日本語化が不十分であるため,みんなでたのしくスクイーク版のEtoys 5を利用することを勧めます。なお,本家のEtoys中のContents/Resources/locale/ja/LC_MESSAGES/中のmoファイルを以下にあげるmoファイルと入れ替えてもいいです。
DrGeoII-Core.mo

Dr.Geoの使い方

本家版のDr.Geoは説明をしなくても直感的に使えるので,ここではEtoys版の使い方の説明をします。

Dr.Geoの準備

Etoys版のDr.Geoはそのままでは使い勝手が悪いので,以下の作品をダウンロードして使うことを勧めます。オブジェクト(点や線など)を生成するためのボタンをあらかじめ用意してあります。他にボタンは用意されていないがあると便利なもの(複数選択,複数削除)をEtoysのスクリプトを作成して,そのボタンを配置してあります。(なお,ボタンの並びは本家DrGeo(Pharo Smalltalk)に準拠して作成しました。
DrGeo.001.pr
ダウンロードした上記のファイルをデスクトップ上のMy Etoysフォルダ(あらかじめEtoysをインストールしてあればあるはずです)に入れて,Etoysからよびだすか,Etoysのデスクトップにファイルをドラッグアンドドロップして読み込みます。

具体的な使い方

準備中

放物線作成の例

DrGeoで放物線を描く
DrGeoで楕円・双曲線を描く

Etoys版を使う理由

単体版のDr.Geoは現在開発が積極的に行われ機能も追加されています。その中でEtoys版をわざわざ使う理由はEtoysのスクリプトが使えることです。例えばチェバの定理が成り立つことを確認する場合,単体版ではSmalltalkの知識が必要(あらかじめチェバの定理用にスクリプトを準備しておくなら別)ですが,Etoys版ではタイルでスクリプトを作成して確認することができます。

上記のスクリプトはCeva.001.prです。作り方はDr.GeoでEtoysのスクリプトを使うを参照して下さい。

Mac OS Xで単体版のDrGeo.appが起動しない原因

この問題は2014.12.13日現在で,すでに配布元で解決済みです。

記録として以下のコメントは残しておきます。

Mac OS Xで単体版のDrGeo.appが起動しない原因として,zipファイル展開時に正しくパーミッションが設定されない(実行権限を与えない)という問題があるようです。ダウンロードしたDrGeo.appをダブルクリックしても起動しない場合はターミナル上で以下の作業が必要になります。(DrGeo.appはアプリケーションフォルダにある前提です。)
$cd /Applications/DrGeo.app/Contents/MacOS/
$chmod 755 Pharo

Windows 10で単体版のDrGeo.appが起動しない原因

Windows 10でDr.Geoの単体版をダウンロードして起動しようした際にPharoのパラメータメニュー画面が出てDr. Geoが起動できない場合がありました。(2015.10.16)

原因はexe - Pharo (SmallTalk) dont open Windows 8 - Stack Overflowで議論されているものと同じと思われます。解決策としては,C:\Users配下には置かずに,別の,例えばC:直下に置くことで起動できるようです。USBメモリーからの起動もできます。
2012.11.13 作成
2013.3.11 DrGeo-makoto.1.csの主な修正点とDrGeo.001.prの説明を追加
2013.3.22 Etoys版を使う理由を追加
2014.12.11 単体版をMac OS Xでダウンロードして使い際の問題について追記
2015.10.19 Mac OS Xでの問題解決の追記及びWindows 10での問題の追記
2016.1.12 iOS版が非公開となったため,iOS版についての記述を削除
2016.2.2 iOS版が非公開となった理由をHilaire Fernandesさん本人が説明されているのでそのリンクを追記
2016.9.25 Raspberry Pi上で動かすことが部分的に可能になったためその説明ページへのリンクを作成
このページの内容は,JSPS科研費 23650507の助成を受けた研究の過程で得られたものです。