集合族
に対し,
のすべてに共通な元の全体,
すなわち
をみたすの全体を
の共通部分とよび,
あるいは
で表す.
である.
のとき,
である.
また,集合族
に対し,
のいずれかの元となるようなものの全体,
すなわち
をみたすの全体を
の和集合とよび,
あるいは
で表す.
である.
のとき,
である.
を添字の集合とする集合族
の場合は,
と表すこともある.
証明:
定義より明らか.
解:
とする.このとき,
であるから,
である.
従って,
である.一方,
に対し,
であるから,
定理
3.5より
となる.
問題 3.9
に対し,
とする.このとき,
はどのような集合(区間)になるか調べよ.
問題 3.10
に対し,
とおく.このとき,
を示せ.
問題 3.12
に対し,
とおく.このとき,
を示せ.
証明:
1,2は演習問題とする.3のみ証明する.
も同様に証明できる.
問題 3.14
定理 3.13の1及び2を証明せよ.
のとき,
や
を
,
と
表すことが多い.一般にが集合族であるとき,
が成り立つ.
解:
であるから,定理
3.5より
である.
一方,
であるから,
である.
問題 3.16
を示せ.
TAKAHASHI Makoto : http://herb.h.kobe-u.ac.jp/