を半順序集合とする.
の元
は
または
が成り立つとき比較可能
であるという.
の任意の元
が比較可能であるとき,
は全順序集合
(totally ordered set)あるいは線形順序集合(linearly ordered set)とよばれる.
を実数上の順序とすると,
は全順序集合である.例4.26は全順序集合ではない.
を半順序集合とする.
に対し,
が
の極
小元であるとは,
をみたすときをいう.同様に
をみた
すとき
は
の極大元と
よばれる.
の任意の空でない部分集合
が極小元をもつとき,
は
整礎集合(well-founded set)
とよばれる.
全順序集合
が整礎集合であるための必要十分条件は
の任意の空でな
い部分集合
が最小元を
もつことである.
整礎である全順序集合を整列集合とよぶ.
が整礎集合であるための必要十分条件は
が真の無限下降
列をもたないこと,
すなわち
が
をみ
たすならば,
ある番号
が存在して
任意の
に対し,
となることである.
整礎集合
に対し,整礎集合上の帰納法を考えると
TAKAHASHI Makoto : http://herb.h.kobe-u.ac.jp/