に対しては,一般に
であるが,特に
が成り立つとき,すなわち
,
とする.
が全射であるための必要十分条件は,
軸に平行な任意の直線が
のグラフと交点を持つことである.
は
と
の交点である
従って,軸に平行な任意の直線
と
が交点を持つことと,
,すなわち
が全射であること
は同値である.
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
||
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
である.また,
で
は連続関数であるから,
は
軸に平行な任意の直線と交点を持つ.よって,
は全射である.
において,一般に
であるからといって
とは限らない.
例えば,上の例題2.32では
である.
ならば常に
となるとき,
を
から
への1対1(one to one)の写像,
あるいは
から
への単射(injection)とよび,
あるいは
で表す.
のとき定義より
,
とする.
が単射であるための必要十分条件は,
軸に平行な任意の直線が
のグラフと高々1つの交点を持つことである.
と
がともに
と
の交点であるならば
である
従って,が単射であることと
軸に平行な任意の直線が
のグラフと高々1つの交点を持つことは同値である.
全射かつ単射である写像を,全単射(bijection)あるいは1対1かつ上への写像(one to one onto)とよび,
で表す.
が全単射のとき,
を
と
の間の1対1対応とよぶこともある.
から
への写像で
の各元にそれ自身を対応させる写像を
上の恒等写像とよび
で表す.恒等写像は全単射である.
TAKAHASHI Makoto : http://herb.h.kobe-u.ac.jp/